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ダヴィンチによるテーオーシー株の敵対的買収、失敗に終わる。(7月24日更新)

みなさんこんにちは!来週の展望はお休みにさせていただき、こちらを更新させていただきました。何卒ご了承ください。

事の発端は、テーオーシーによるMBOの発表でした。

MBO価格は、市場価格に13%のプレミアムをつけた価格でした。

この13%というのは、今年に入って最も低い水準でした。

これに大口株主のダヴィンチが納得できないので、MBOに応募しませんでした。

これに賛同し、個人株主の多くもMBOに応募せずに結局MBOは失敗に終わりました。

ここで終わるかと思われたのですが、ここから反対にダヴィンチが1,100円とMBO価格にさらにプレミアムをつけ、TOBを発表したのです。

しかし、この価格でもTOBの成立が難しいと考え、最終的には1308円までTOB価格を引き上げ、絶対に成立させようとしました。

それに対抗し創業者一族は、ダヴィンチのREIT運営子会社が金融庁から処分を受けた問題を引き合いに出し、法令順守体制に懸念があるとし、徹底的に反対してきました。

さらに、創業者兼社長の大谷卓男氏の資産管理会社が株式を買い増し、さらに創業者系のニューオータニも市場で株を買い増し、徹底応戦しました。

その他でも一部保険会社や銀行、さらにテーオーシーが貸しているテナントに入っている株主の反対を受け、敵対的TOBは不成立に終わりました。

問題になったのは、浮動株といわれる個人株主の動向です。個人株主の一部もTOBに賛同しなかったということがダヴィンチが発表した、応募株数の約4734万株というのを見ても分かります。

ここでなぜ市場価格を上回っているにも関わらず、個人投資家が応募しなかったのか考えてみると、考えられる理由はいくつかあります。

@ 日本アジア証券の口座開設をし、移管手続きが面倒であったため。

A 日本人の性質上、敵対的TOBというやりかたに納得できなかったため。

B TOB価格の1308円に納得できなかったため。

C ダヴィンチの法令順守体制に問題を感じていたため。

おそらく理由としては、この4つだと思います。

まず、BのTOB価格の1308円は直近の市場価格を上回っていたことを考えると、考えにくいです。

Cの法令順守体制に問題を感じていたというのも、個人株主にはほとんどいないでしょう。まだまだ個人株主がコンプライアンスを意識するレベルまで行っているとは到底考えられません。

それでは@ですが、これは十分考えられると思います。まず、TOBの申し込み方が分からないという人も多いのではないかと思います。それも含めるとかなりの人がこの@ではなかったかと思います。

そしてAですが、これも十分に考えられます。敵対的TOBというやり方自体に賛同できない方がおそらく多いと思います。それは、ライブドアや村上ファンドも影響しているように思います。

この2つの理由が主な原因だと思われます。打開策についてですが、TOBの応募については、TOBを発表した会社が証券会社を通じて、もっと詳しく説明する必要があると思います。これにより、改善できると思います。

続いて、敵対的TOBというやり方に納得できなかったというのは、これはすぐに変えるのは難しいでしょう。

最近になって、個人投資家が多く市場に参加してきましたが、それにもかなりの時間がかかりましたし、まだまだ、日本全体で見たら限定的です。そういうことを踏まえると、これはなかなか簡単に変えることができそうもありません。敵対的買収を行う企業が高い株価で買収するだけではなく、既存株主への買収後の具体的な策の説明を続けていく以外、方法はないでしょう。

そしてこれからの市場の動きですが、外国勢の買い手控えに繋がる可能性もあります。

日本人の考え方についていけない外国人投資家はどんどん離れていくように思います。

なので、敵対的買収が成功しなかったことは、僕はむしろ市場にはマイナスだと思います。

30%超の投資家はTOBに賛同したにも関わらず、成功しなかったわけですから、既存株主を納得させるだけの打開策がこれからテーオーシーに迫られるでしょう。